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シャンパーニュ③ 珍しい「直接圧搾法」による ロゼ・シャンパーニュ [週末のグラスシャンパーニュ]

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ジャン・ヴェッセル・ブリュット・ウイユ・ドゥ・ペルドリ


より華やかさがあるロゼシャンパーニュですが、造り方として※3つの醸造スタイルがあります。その中でも現在「直接圧搾法」で造るシャンパーニュは少なく、日本で入手出来る銘柄は限られています。

「直接圧搾法」の特徴は葡萄を破砕せずに醸造させる為、果汁と種子が接触しにくく、渋み成分の元であるタンニンの抽出が少なく、果皮の裏側にある旨味成分は抽出されるため、よりピノノワールの個性が反映された、果実味の豊かなシャンパーニュとなります。

ウイユ・ドゥ・ペルドリ「やまうずらの眼」と名づけられた、その名の如く淡いピンク色。そんな可憐な色合いを持ったロゼシャンパーニュです。シャンパーニュのエリアの中でも、特にハイレベルのピノノワールを産出する[ブーズィ村]。この地で3世紀にわたる歴史を持つ、家族経営の小規模生産者です。もちろん得意とするのはピノノワール100%で造られるブランド・ノワール。ブドウを圧搾した時に果皮から出る自然流出色素がこの可憐な色を生みだしているんです。

野イチゴ、フランボワーズの果実とバラの花を想わせるエレガントな香り、きめ細かい絶妙な泡立ちに溶け込んでいきます。「うずら」はフランスでは幸せを運ぶ鳥と言われています。

週末の(金・土のみ)グラスシャンパーニュ 1杯 ¥1.300

※直接圧搾法以外の製法
①セニエ法
赤ワインを造る時と同じく、黒ブドウを破砕してから36~48時間ほど醸しを行い、果汁が淡いピンクの色調になった段階で果汁だけを抜き取ります。セニエ法では黒ブドウを破砕するため、果汁、果皮、種子がタンク内で接触しますので果皮から色素が種子からタンニンが抽出されるので直接圧搾法に比べて色調が濃く、果実味が豊かでスパイシーな味わいとなります。

②アサンブラージュ法
メジャーな銘柄のロゼシャンパーニュで多くみられる製法ですが、赤ワインと白ワインをブレンドし、瓶内2次発酵させる方法です。原料となる赤ワインは特定の地域から産出されるピノノワールを使用し、これらの畑は日当たりの良い斜面にて、色づきが良く、糖度の高い果実を収穫することで力強いふくよかな味わいとなります。ちなみにフランスでは、シャンパーニュを除いて、赤と白をブレンドしてロゼを造る製法は禁じられていますが、現在EUがワイン産業の構造改革の一環として赤と白をブレンドして造る製法のロゼを認めようとしています、ロゼはスパークリングもスティルワインも世界的に人気が拡大していて、今回の製法の緩和は、EUが新世界ワインに対抗するために始めた構造改革の一つで、安価な新世界のロゼに対抗して、生産コストを下げる製法として提案されています。但しロゼシャンパーニュのブレンドは高度なテクニックだと思います。



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